心励ます駅の書、作者は?渡航前に名前明かす(読売新聞)

 「この(佐賀の)自然が人を笑顔にすっとよ」――。佐賀県のJR鳥栖駅地下通路の壁に掲示されている佐賀弁の書が、6年間通勤者らを励まし続けてきた。

 作者は匿名で毎月3作を提供。駅には「連絡先を教えて」といった声が殺到していたが、2年間日本を離れるのを機に6月の作品から名前を記すことにした。作者は2年分の作品を駅に預けて旅立つ。

 作者は、全日本高校書道コンクールで団体15連覇中の佐賀北高書道部出身の山下優子さん(24)(佐賀市)。今年3月に佐賀大大学院教育学研究科を修了し、6月から青年海外協力隊員として中米・ニカラグアの小学校で子どもたちを教える。

 鳥栖駅が地下通路の壁に板を張ったのは2003年。通勤・通学者らを楽しませる掲示を考えていたところ、当時、高校3年だった山下さんを駅員の知人が紹介。書道の腕前は抜群で、即、採用が決まった。

 高校卒業後、毎月新作を地下通路の3か所に掲示しているが、山下さんは、大学でも書道の勉強を続けたため「学んでいる間は名前を出すのはおこがましい」と匿名を貫いた。

 作品の掲示が始まった直後から、鳥栖駅には「作者は男性ではないか」「会って話がしたい」「連絡先を教えてほしい」といった問い合わせや要望が相次いだ。しかし、同駅は今まで山下さんの気持ちを尊重して名前を明かしてこなかった。

 作品は縦約1メートル、横約1・5メートル。「言葉やなか この自然が 人ば笑顔にすっとよ 佐賀ん町に産まれて よかったあ」などと佐賀弁で、古里に対する愛着を味わいのある書体で表現。失恋で落ち込んでいる若者には、「ひとつの恋が終わっても 二人の思い出は 生き続くとバイ」と励まし、年度替わりには「これからを楽しまんね」とフレッシュマンにエールを送った。

 文は自分で考えるが、アイデアが浮かばず、何度もやめようと思った。だが、「作品を見て元気になった」というお年寄りや、「前向きに生きようという気持ちになった」という若者の声が駅に寄せられたと聞いたり、高校生が作品をバックに記念撮影しているのを見たりして、気持ちを奮い立たせたという。

 昨年、佐賀県書作家協会展で県知事賞などを受賞し、修業に一区切りついたことも、名前を明かす要因になった。山下さんは「作品を楽しみにしてくれる人がいる限り、駅に掲示してほしい。ニカラグアの子どもたちに書道など日本文化を教えたい」と話している。(柿本高志)

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